2025年4月15日(火)

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相手も自分も大切にする話し方 〜アサーティブコミュニケーションとは?〜

先日、保険会社主催のセミナーに参加し、コミュニケーションスキルについて学ぶ機会がありました。特に印象的だったのが、相手の気持ちを尊重しつつ、適切に自己主張する「アサーティブコミュニケーション」という手法です。

アサーティブコミュニケーションとは?

アサーティブ(Assertive)とは、「自己主張する」という意味ですが、単なる自己主張とは異なり、相手の立場や感情を尊重しながら自分の意見を適切に伝えるコミュニケーションの方法を指します。

アサーティブコミュニケーションの4つの柱

【誠実】
自分の気持ちも相手の気持ちも大切にすることが、アサーティブコミュニケーションの基本です。どちらか一方を優先しすぎると、一方的な主張になったり、自分の意見を押し殺してしまったりするため、バランスが重要です。

【率直】
遠回しな表現ではなく、自分の意見や気持ちを率直に伝えましょう。特に、「私はこう思う」というように主語を「私」にすることで、相手に誤解なく伝わりやすくなります。

【対等】
相手の立場に関係なく、対等な関係を意識して意見交換を行うことが大切です。威圧的になったり、逆に遠慮しすぎたりせず、お互いを尊重しながら話し合う姿勢を持ちましょう。

【自己責任】
自分の言動に責任を持つことも、アサーティブコミュニケーションの重要なポイントです。自分の考えを伝えないことや、感情的になりすぎることを相手のせいにするのではなく、自分自身で改善しようとする意識が求められます。

アサーティブコミュニケーションのポイント

セミナーでは、アサーティブなコミュニケーションを実践するためのポイントとして、以下の点が挙げられていました。

・「I(アイ)メッセージ」を使う
   oあなたは間違っている」と指摘するのではなく、「私はこう思う」と伝える。
   o例:「あなたの説明は分かりにくい」→「私はこの部分が少し難しいと感じました」
相手の意見を尊重する
   o自分の考えを押し付けるのではなく、相手の話をしっかり聞く。
   o例:「あなたの考えも理解できますが、私はこう思います」
落ち着いたトーンで話す
   o感情的にならず、冷静に伝えることが大切。

私自身、このセミナーを受けてから意識的にアサーティブコミュニケーションを実践するようにしています。例えば、社内の打合せの際に、「こうするべきだ」と断言するのではなく、「私はこう思いますが、◯◯さんはどうですか?」と問いかけるようにしました。
結果として、相手の反応も良くなり、スムーズな対応ができるようになったと感じています。

アサーティブコミュニケーションは、単なる会話のテクニックではなく、人間関係を円滑にする重要なスキルです。仕事だけでなく、日常生活でも活用できるので、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか?

S.S